
6軸スコア
作品の個性を6方向から可視化する独自指標。SweetScore(総合点)では見えない強みと弱みが分かります。
攻略のポイント
ゲームの全体像
「SEQUEL thirst」は、リーフジオメトリ(はきか氏)が手がける長寿RPG「SEQUEL」シリーズの本編5作目にあたる。船で和風の島国シキノワへ向かう途中、謎の嵐に巻き込まれて難破した主人公とその相棒ダイアが、はぐれた仲間を集めながら島の異変に立ち向かっていくコマンドバトル式RPGになっている。本編クリアまでの目安はおおよそ10〜15時間、図鑑やアイテムの収集を含めた完全クリアになると19〜20時間前後に伸びる。所持金は「マナ」と呼ばれ、装備の制作や強化もマナで行う仕組みだ。
シリーズ作だが今作からでも問題なく遊べる作りになっている。ただし仲間のうちナズナ(awake出身)とウーラ(blight出身)の2人は過去作からの続投キャラで、本編でも過去作で出た用語やキャラがちらほら顔を出す。過去作の前知識があると感情移入が一段深くなるので、気に入ったら「SEQUEL blight」「SEQUEL awake」あたりから遡って触れておくと、再登場時のニヤリ感が増す。
本作はシリーズで初めてRPGツクールMZで制作されており、過去のVX Ace作品と比べてフィールド移動の快適さ、テキスト送り速度、UIまわりが大きく洗練されている。次の目的地は「Gボタン」やインベントリからいつでも確認でき、放置して再開しても迷わない親切設計になっている。
戦闘システムの基本と難易度設定
戦闘はオーソドックスなターン制コマンドバトルだが、シンボルエンカウント方式と相まって、適当にポチポチしているとボスにあっさり負ける程度には歯ごたえがある。レベルでの力押しが効きにくいバランス調整なので、各キャラの役割を理解した立ち回りが要になる。
- 難易度はいつでも変更可能。拠点でスタンダードとカジュアルを切り替えられ、死亡してもペナルティはない。ボスで詰まったらカジュアルに落とせばストーリーを最後まで追えるので、RPGが苦手なら序盤から下げてしまって構わない。
- 主人公を戦闘メンバーから外せるのが今作の大きな変更点。これにより6人のヒロイン全員が尖った戦闘性能を持ち、編成の自由度が高い。慣れた4人を固定しがちだが、相手によってはメンバーを入れ替えるだけで歯が立たなかった敵が一気に楽になる。
- プリムの「挑発」で敵の攻撃を集中させ、他キャラで叩く戦法が幅広い場面で通用する。前衛で攻撃を引き受ける役と、その隙に火力を出す役を組み合わせるのが基本の型になる。
- ボス級の敵は自己強化スキルを使ってくる。「糞爆弾」などのデバフ・打ち消し手段でこまめにバフを剥がすと戦闘が安定する。放置すると急にHPがごっそり削られて事故りやすい。
- 装備にはスキルが紐づいているため、武器を変えると使えなくなる技がある点に注意。1人だけ全武器を装備できる自由構成キャラがいるが、他キャラは「装備を変えたら技が打てない」事態が起きやすいので、編成と装備はセットで考える。
- 敵のステータスを戦闘中に確認しづらくなっているので、自己バフやデバフの有効ターンを見失いやすい。長期戦のボスでは状態変化をこまめに意識すること。
序盤〜中盤の進め方
序盤は力押しでもある程度進めるが、パーティが揃いだす中盤からグッと難易度が上がる。ここからは装備を整え、スキルを吟味し、編成を練るというRPGの基本サイクルが本格的に効いてくる。
- まずはセーブできる地点まで進んだら、道中のオブジェクトを片っ端から調べること。1つ1つにテキストが用意されており、パーティメンバーの細かいリアクションが返ってくる。世界観の補完とキャラ理解が進み、後のエロシーンの実用度にも直結する。
- 漢字の造語が多く(妖狸、怪異など)、地名・敵名が読みにくい。魔物図鑑の説明文や、装備品を「Aキー」で表示できる解説テキストが世界観の補完になっているので、進行に詰まったら目を通すと理解が早い。
- ヌシ(フィールドに居座る復活ボス)は本編クリア後も含めて手強い。属性武器が無効化される個体や、回避率が非常に高く逃走する個体(エクスパルドなど)がいる。後者は「黄泉縛り」で拘束してから、素の武器か刻印で殴るのが安定する。
- レベル上げはクリア前なら「夜行岩屋/命刻山」でムジナ狩りが効率的。どんぐりも集まる。シンボルエンカウントなので狩り場を往復してこまめに稼ぐと、中盤のボスがぐっと楽になる。
- 一度通った長い道のりには適所にショートカットが用意されている。指定された再訪場所もマップが頭に入りやすく作られているので、後から「あそこだ」と思い出しやすい。
逆レイプ・エロイベントの解放条件
Hシーンはサークルの作風どおり、ほぼすべてが女性上位・搾精系の逆レイプで統一されている。罵倒や過激なSMではなく、性欲の強いヒロインたちとのイチャラブ寄りの絞り取られ方が中心で、主人公は総受け。NTR要素はない。一部に放尿などのシーンもあるが、開始時に警告が出るので苦手なら飛ばせる。本作には収録シーンが約70種ある。
- エロシーンは仲間を増やし、本編をしっかり進めないと解放されない。抜き特化のRPGに比べてシーン解禁のテンポは緩やかなので、序盤に抜きどころが少ないのは仕様。さっさと抜きたい人には向かない代わりに、キャラの掘り下げを経てから臨むシーンの満足度は高い。
- 今作の目玉は「交流イベント」システム。エロイベント前の導入が長くなり、シチュエーション性が大きく強化された。交流イベントは各キャラ5段階に分かれ、Chapter2開始/Chapter3開始/Chapter5開始/Chapter8開始/本編クリア後という進行度の節目で順に解放されていく。
- 段階を進めるには特定アイテムの贈り物が条件になる場合がある。たとえばナズナは「Chapter8開始時に夜伽鬼の舞台衣装を贈る」と第4段階が解放される。「異国の水着」などのアイテムも贈り物に使うので、入手したら売らずに取っておくこと。
- 一部のキャラ(夕闇など)は好感度の数値条件を持つ。夕闇の交流イベント第3段階は「好感度30以上」が必要。好感度は日常会話や行動で上がるので、こまめに交流しておくと取りこぼしにくい。
- 淡雪と夕闇は「アル・ヘルム編終了後」に交流イベントが解放される特殊枠。本編を進めないと出てこないので、見当たらなくても焦らなくてよい。
- ヒロインだけでなく一部の敵(怪異)からも襲われるシーンがある。猫耳僧侶の桜悳、青肌くノ一の杖、酒好きのタヌキ系・存子、ダウナー巨乳のプリムなど、和風寄りの面々それぞれに専用シチュが用意されている。なお進行中のエロイベントは「いつ見るか」を選択でき、後から回想でこっそり見返すこともできる。
やり込み・回収のコツ
本編クリア後にやり込み・収集要素が本格化する。実績やコレクションを埋める作業はマップが覚えやすい分ストレスが少なく、のんびり進められる。
- クリア後のレベル上げは「ウパシモシリ/全景域」でマレコタマ狩りが非常に効率的。十数分でレベルをほぼカンストまで上げられるので、クリア後の強敵ボスに挑む前にここで一気に底上げするとよい。過去作で必須だった「チキニル狩り」の苦行が、今作では新しい育成用雑魚の導入で大幅に楽になっている。
- サブクエストには連鎖前提があるものに注意。「E041『執政への直談判』」の達成が、後続のE043〜046の前提になっている。見落とすと一連のイベントが進められなくなるので、クエストはこまめに消化しておくこと。
- 難易度をカジュアルに下げずにクリアすると、思い出に「ざしきわらし」が登場して褒めてくれる隠し要素がある。腕に自信があるなら一度はスタンダードのまま完走を狙う価値がある。
- 回想機能で各地の仲間会話までリプレイできる。交流イベントやHシーンはここから見返せるので、見たいシーンの取りこぼしチェックにも使える。
- 過去作キャラの隠れた登場が随所にある。「L.Depth」のアルシナート姉妹が複数マップで旅行中の姿を確認できたり、かかしを調べるとナズナが反応したりと、シリーズファン向けの小ネタが仕込まれている。アル・ヘルム編終了後には黄泉の巌で無玄の新規イベントも発生する。
- 真白神社の地下にある扉は制作段階の名残で進入できない。ここを開けようと粘っても入れないので、行き止まりとして割り切ってよい。
補足
シリーズ恒例として、発売後にシナリオ・エロシーンの無料アップデート(追加コンテンツ)が複数回予定されている。リリース初期の段階ではサブキャラのシーンがやや少なめ、男の娘成分が薄めという指摘もあったが、アップデートで段階的に追加されていく方針なので、初回プレイから時間を置いて再訪するとシーンが増えている。漢字の造語が多く読みづらい点は人を選ぶものの、図鑑や解説テキストで補完されているため、ゆっくり読めば世界観は十分に把握できる。RPGとしての完成度を担保しつつ女性上位の搾精シチュをじっくり追いたい人に向いた構成で、サクッと抜く用途より、キャラを好きになってから臨むプレイスタイルと相性が良い。価格はこの規模のRPGとしては抑えめで、図鑑・実績まで含めたボリュームは値段以上にある。











