
6軸スコア
作品の個性を6方向から可視化する独自指標。SweetScore(総合点)では見えない強みと弱みが分かります。
攻略のポイント
『Lilitales -append disc-』は73号坑道による3DダンジョンRPG『Lilitales -リリテイルズ-』のアペンドディスクで、本編クリア後の追加エピソードや本編シナリオ中の補完シーン、闘技場の高難度EXボス、ギャラリーモードのBGMルームなどをまとめて追加するパッケージ。価格は100円台ながら追加シーンは13〜15、CGの差分や追加マップ・新ボスも含むため、本編をプレイした人にとっては"完全版化"するためのアペンドという位置づけになる。
追加内容の中心はサブヒロインのシスター・クレスで、本編では出番の少なかった彼女のシナリオが大幅に厚くなる。鏡の世界に迷い込むサブストーリー、催眠を絡めた堕ち描写、踊り子シチュエーションなど、本編未消化だった部分を埋める作りになっており、本編ファンほど旨味が大きい構成。一方で女主人公ルナリエ・踊り子アイリ・姫ジルにも各キャラ向けの追加シーンが入っており、本編ルートを跨いで世界観を補強する役割を持つ。
本編とアペンドは別売の前提だが、適用済みの状態で初プレイした方が伏線・シナリオの繋がりが綺麗に拾えるため、これから始める場合は本編とアペンドを同時購入してインストールしてから1周目を回すのが扱いやすい。
アペンドディスクの追加内容を整理する
追加分は大きく分けて「追加Hシーン」「闘技場EXボス+新マップ」「ギャラリーまわりの強化」の3層構造。Hシーンの内訳は概ね、ルナ約3シーン、クレス約4シーン、アイリ約3シーン、ジル約1シーン、その他のサブ枠が2シーンほど、計13〜15シーンとなっている。クレスが最多枠を持ち、サムネにも採用されているとおりアペンドの主役はクレス側に寄せられている。
クレス枠は単発の差分追加ではなく、専用の短編シナリオが組まれており、その中で複数CGが連続して見られる構造。鏡の世界に迷い込んでイタズラに巻き込まれていく長尺シナリオ、催眠を絡めた段階的な堕ち描写、踊り子衣装での披露シーンなどが代表的なパターンになる。本編で「クレスの掘り下げが薄い」と感じていた場合、ここでギャップが一気に埋まる。
ルナ枠は本編Hシーンの延長線寄りで、淫乱度が高い状態で発生する新規イベントや、酒場での乱行イベント、触手系の敗北パターンなどが追加される。本編の淫乱度システムやバッドエンド軸をもう少し深掘りしたい向け。アイリ枠はサブストーリーが世界観と地続きになっており、本編で曖昧だった彼女の背景を補完するシナリオが入る。ジル枠は本編で売られた後のその後イベントで、本編エンディング後の地続きの描写。
闘技場関連は新ボス追加と、それに合わせた新マップ・対戦相手の追加。BGMルームはギャラリーモード内に追加され、ゲーム中の楽曲を視聴できる。回想モードからの実プレイ復帰機能の改善など、システム面の細かな手入れも入っている。
適用タイミングと進行のコツ
アペンドはクリア後のおまけだけではなく、メインシナリオの中にも補完シーンが差し込まれる作りになっているため、本編プレイ前に適用しておくのが情報量として一番得をする。すでに本編クリア済みの場合でも、回想モードからは追加分が明確に区別されており、未見イベントだけを追って回収できる。ただしルート分岐の都合で1周目に解放されないシーン(特にクレスの新規エロイベント周り)があるため、アペンド適用後にもう一度最初から回す価値は十分にある。
ルート選択は本編と同様で、ルナリエの淫乱度を管理しながら進めることが軸になる。淫乱度を低く保つルートと、意図的に上げて段階堕ちさせるルートで見られるイベントが入れ替わるため、追加分の回収を考えるなら最低でも淫乱度低めの真面目寄りルートと、淫乱度高めのカオスルートを別周回で走るのが効率的。クレスのサブストーリーは本編で彼女との関係性が一定以上深まっている必要があるため、序盤からクレスとの会話イベントを取りこぼさないように。
進行のコツとして、本編で救済アイテム類を温存しすぎていると追加EXボス戦で手詰まりになりやすい。アペンドの新ボスは本編クリア時点のパーティ強度を前提にしているため、難度はかなり辛口。クリア後にレベル上げと装備の整理をしてから挑むほうが詰まりにくい。
クレス・鏡の世界エピソードの攻略
アペンドの目玉となるクレスの鏡の世界シナリオは、専用ダンジョンを進みながら鏡を触媒にした敵を倒していく構成。出現する鏡型の敵は通常攻撃が通りにくく、反射ダメージを跳ね返してくる性質を持っているため、装備を整えずに突っ込むとクレス単独行動パートでジリ貧になりやすい。
クレス側の推奨装備は、武器にモルゲンシュテルン系の打撃武器、防具枠にリフレクトリング(反射対策)、速度補助でスイフトアンクレット、ステータス底上げにクリムゾンオーナメントを組み合わせると安定する。装備が揃っていれば、鏡型の敵に対しては反射を無視できるため、通常攻撃の繰り返しで突破できる。MPを温存しながら細かく回復スキルを挟む立ち回りが基本。
鏡の世界は単純な戦闘マップではなく、進行に応じてクレスの精神状態が変化していくナラティブが組み込まれており、ダンジョン奥に進むほど描写の振れ幅が大きくなる。途中の選択肢で分岐するイベントもあるので、CG埋めを狙うならセーブを分けて両方の選択を見ておくとよい。最深部のイベントが本シナリオの核になり、ここを抜けるとクレス枠の追加CGが一気に解放される。
このシナリオに限らず、アペンド追加のクレス関連シーンは「聖職者であること」を逆手に取った内容が多い。本編でクレスを真面目寄りのキャラとして捉えていた場合、ギャップで余計に印象が強くなる作りになっている。
闘技場EXボスと隠しダンジョン
闘技場には本編クリア時点のパーティ強度を上回るEXボスが追加されている。単なるステータス上昇ではなく、ギミックや行動パターンが組まれており、ゴリ押しでは押し切れない。状態異常への耐性、属性弱点の把握、ターン管理の3点を意識する必要があるため、本編で詰将棋的な戦闘を楽しんでいた人ほど噛み合いやすい。
主な攻略の指針は、(1) パーティ全体の素早さを底上げして先手を取る、(2) 敵の特殊行動の前ターンに防御または状態異常を入れて行動を潰す、(3) 弱点属性で固める、の3点。本編で温存していた強アクセサリ類はここで投入する想定。詰まった場合はゲーム内のヒント機能が親切に拾ってくれるため、まずヒントを確認してから装備を組み直すのが早い。
隠しダンジョン側は、本編の隠しダンジョンよりさらに奥に追加されるフロアが含まれる。中ボス級が連戦になるエンカウントもあるため、回復消費アイテムを十分に持ち込むこと。ボスドロップで入手できる装備品は他のEX級コンテンツへの足掛かりになるため、できれば後回しにせず先に取りに行きたい。
各キャラのおさえどころ
ルナリエ枠は本編の淫乱度高めルートを補完する位置づけ。酒場での乱行イベント、敗北時の触手シーン、淫乱度高ルナリエ専用の踊り子シーンなどが追加されており、本編の堕ちパターンをもう1段階深く描いている。本編で淫乱度を上げる選択を避けていたなら、アペンド適用後の周回でカオス寄りルートを試すと回収が捗る。
クレス枠は前述の鏡の世界シナリオに加え、催眠を絡めた連続イベント、踊り子衣装のクレス、性職者としての堕ち描写など、クレス単体で4枠前後を埋める分量。鏡シナリオはクレスのみで進行する区間が長く、独立した短編作品のように成立しているため、シナリオ目当てでも見る価値がある。
アイリ枠はサブストーリーがメインシナリオに地続きで絡む形で追加されており、本編であいまいだった彼女の事情を別視点で描く。ダンス絡みのイベント、追加敵との絡みなどがあり、本編アイリ好きには補完価値が大きい。
ジル枠は本編で売られた後の続きにあたるシーンが入る。本編エンディングからの地続きの描写で、姫の退廃側の幸せを描いた内容。1シーンながら密度は高い。
その他枠ではメインキャラ4人以外の追加シーンが入っており、本編で出てきたモブ寄りキャラの掘り下げや、敗北時シーンの追加バリエーションなどがある。短いが本編世界の厚みを増す要素。
周回・回収の効率化
CG全回収を狙う場合の周回計画は、(1) 1周目: 真面目寄りルート(淫乱度低め維持、クレスとの関係性重視、本編シナリオの追加補完を回収)、(2) 2周目: カオスルート(淫乱度高め、ルナリエの追加堕ちシーン、ジル関連シーン)、(3) 3周目: クリア後コンテンツ集中(鏡の世界、闘技場EXボス、隠しダンジョン)、という流れが組みやすい。
セーブデータは分岐前で複数取っておくこと。本編の重要分岐点(クレス関連の最初の戦闘イベント、ルナリエの淫乱度判定が走る章境界)の直前は必ず別スロットに残す。アペンド追加シーンは特定の条件下でしか発生しないものが含まれるため、回想モードで未取得欄が残った場合は分岐前ロードでの再挑戦が必要になる。
回想モードからは未取得シーンが分かりやすく表示され、回想シーンから実プレイの該当箇所に飛べる導線も整備されている。詰まりやすい敗北系シーンは、敗北条件を満たすためにわざと負けに行く必要があるので、専用のセーブを別に用意して試行錯誤するのが手堅い。
レベル管理についても触れておくと、本編クリア時点のレベル帯のままアペンドのEX級コンテンツに突入するとパーティが消し飛びやすい。隠しダンジョン序盤層を周回してレベルを4〜6ほど引き上げ、装備のリファインを済ませてから闘技場EXに挑むのが事故が少ない。素材アイテムは本編で見かけていなかった上位ドロップがアペンドで追加されており、装備強化の段が一段増えていることも頭に入れておきたい。
クレスの鏡シナリオは本編進行に同期して開かれる区間と、クリア後専用区間の二段構成。前者は本編で取り逃すと回想に履歴が残らないこともあるため、クレスのパーソナルイベントは本編進行中の章境界ごとに必ず確認する。後者は本編クリア後のフィールドから入れるが、入口が分かりにくい場所に追加されているので、町・拠点NPCの新規会話を一通り回って導入イベントを起動させること。
補足
価格と分量のバランスが極端なため「アペンドに金を払う意味はあるのか」と身構える人が一定数いるが、追加CG13〜15枚、専用シナリオ複数、新マップ、新ボス、システム改善まで含めて100円台という構成は、本編をプレイした人にとっては実質"完全版化のパッチ"に近い。本編とアペンドを切り離して評価する商品ではなく、合わせて1本のフルセットと考えるのが実態に合う。
新規プレイヤーが本編購入を検討している場合は、最初からアペンド適用済みの状態で開始するのが情報量として最も得をするため、別売であってもセット購入を前提に考えるのが扱いやすい。本編を持っているが未適用の場合も、回想モードで未取得分だけを追えるため、適用してから2周目を回すだけでも追加分の主要箇所はカバーできる。
アペンドのみ単体では起動しないので、購入時はLilitales本編が手元にあることを確認してからインストールすること。インストール後は本編のセーブデータがそのまま使えるが、追加要素の一部は新規開始でないと取得できない区間があるため、本編クリア済みでも一度新規でデータを作って通しプレイするのが安全。
サークル73号坑道の作風として、本編・アペンドともにシリアス寄りのダークファンタジー基調で、戦闘は属性弱点と行動順を読み合う詰将棋寄り。エロ側は段階堕ち系の心理描写を細かく重ねる構成で、ボイス・CG差分・回想ジャンプの導線まで含めて作り込まれている。Live2D的な激しい動きはないが、立ち絵と差分・演出の積み重ねでシーンの密度を出すタイプ。
クレス推しのプレイヤーが多い理由はこのアペンドが直接的な原因で、本編のクレスは仲間としての出番こそあるものの個別Hの分量が限定的だったところに、アペンドで4枠+専用シナリオが入ったことで人気が逆転した経緯がある。本編→アペンドの順でプレイすると、本編段階で「クレスの掘り下げが薄い」と感じた疑問がアペンドで丁寧に拾われる流れになるため、初プレイ時の体験としても綺麗に繋がる。







