
6軸スコア
作品の個性を6方向から可視化する独自指標。SweetScore(総合点)では見えない強みと弱みが分かります。
攻略のポイント
ゲームの全体像と進め方の指針
本作は和菓子日和が手がけるケモ耳魔術士アルマを主人公にした戦闘H主軸のRPGで、RPGツクールMV製のオーソドックスなターン式バトルを土台にしている。金に困っていたアルマが高額報酬につられて依頼を引き受けたところ、依頼人の娘エミーナを庇って弱体化の呪いを受けてしまい、その呪いを解くために魔物討伐へ向かうという筋立てだ。本来は凄腕の魔術士だったキャラが弱体化させられ、普段なら勝てる相手に犯されてしまう構図が一本の軸になっている。
進行は拠点となる街から出発し、敵の出現するエリアを抜けて奥にいるボスを倒す、という流れの繰り返しになる。ストーリー上の目的地は明確に提示され、道の分岐には看板も立っているので、どこへ向かえばいいか迷うことはまずない。回復ポイント間のワープ機能もあるため、一度訪れた場所へ何度も足を運ぶ手間は抑えられている。クリアまではエロを飛ばせば2時間程度、戦闘Hやイベントを回収しながらでも3〜4時間ほどで、長すぎず短すぎずのボリュームに収まっている。
戦闘は基本的にアルマ一人のソロで挑むため、攻撃と防御を織り交ぜるスタンスを持っていればそうそう詰まらない難易度に調整されている。ただし「攻撃連打でなんとかなる」ほど甘くはなく、雑魚相手でも油断するとあっという間に削られる場面がある。負けてもゲームオーバーにはならず街に戻されるだけなので、リカバリーは利く。
戦闘の組み立てと弱点システムの活用
戦闘の肝は敵の弱点属性を突くことにある。本作には一度判明した敵の弱点がその後ずっと画面に表示され続けるシステムがあり、二度目以降は弱点を取り違える心配がない。初見の敵には補助魔法で弱体化や状態異常を入れつつ、属性が分かったらそこを集中的に削るのが安定した立ち回りになる。魔法は強力でステータス強化も用意されているため、敵が複数いても弱点を突けば一掃が狙える。
金策で困る場面はほとんどない。道中の敵を倒すだけで経験値が大きく入りレベルが上がりやすく、モンスターの素材を売ればまとまった金になる。宝箱からの収入もそれなりにあるので、これらを武器屋・防具屋の更新に回していけば装備は常に最新に保てる。レベリングと装備更新の両輪を回すだけで、属性で苦戦する相手以外は堅実に突破できる。
立ち回り上の注意点として、逃げるコマンドの成功率が高めに設定されている。苦手なシチュエーションの敵や、被弾したくない場面では逃走を選ぶのも有効な選択肢だ。回復は宿屋や回復ポイントでこまめに行い、特にダンジョン内では一度の侵入でクリアまで持っていけるよう回復アイテムを多めに抱えてから入るのが効率的になる。
- 初見の敵は補助魔法で弱体化を入れてから弱点を探る
- 弱点が表示されたら属性魔法で集中攻撃して短期決戦に持ち込む
- モンスター素材はこまめに換金し、街に戻るたびに装備を更新する
- 苦手な敵や被弾を避けたい局面では逃走コマンドを積極的に使う
戦闘H発生の仕組みと服破りのコントロール
本作の戦闘Hには明確なトリガーがあり、ここを理解しているかどうかで快適さが大きく変わる。敵のH攻撃は、アルマの服が破られていない限り発生しない。そして服が破られるのはアルマのHPが半分以下になったときで、この状態になると敵がアーマーブレイク攻撃を仕掛けてきて衣装が破損する。破られた状態になると、次のターン以降に高確率で押し倒され、CGとテキストが流れる戦闘Hが始まる。
この仕様を逆手に取れば、戦闘Hを避けてサクサク進めることも、逆に積極的に発生させることもできる。
- テンポ重視で進めたいとき: HPを常に半分より上に保つ。万が一服を破られても、すぐにアイテムで修繕すれば敵のH攻撃は止まる。これで戦闘Hに邪魔されずスムーズに攻略できる
- 戦闘Hを見たいとき: 序盤を過ぎると自発的に服を破れる状態になるアイテムが手に入る。これを使えば、わざとHPを削って敵の攻撃を待つ必要がなくなり、好きなタイミングでH攻撃を誘発できる
- 処女クリアを狙うとき: HP管理を徹底し、服破りを起こさせなければH攻撃を完全に回避できる。体力に気を配れば処女クリアは十分可能
最大の落とし穴はH攻撃ループだ。服が破られた状態で敵が複数残っていると、押し倒されて数ターン動けなくなり、その間にまた拘束されて……というループにハマり、勝つことも負けることもできず画面を眺めるだけになることがある。前作で問題になっていたこの点に対し、本作ではHシーンの後に「諦めるか/続けるか」の選択肢が出るようになっており、ループにハマっても自力で脱出できる。複数の敵がいる場面で服を破られたら、深追いせず逃走や修繕で態勢を立て直すのが鉄則になる。
淫乱度システムと街イベントの解放条件
Hステータスと淫乱度は本作のやり込み要素の中心だ。アルマには経験回数や淫乱度などのエロステータスが用意されており、淫乱度が上がると戦闘Hやイベント中のアルマの反応・テキストが段階的に変化する。同じシーンでも淫乱度が低いうちと高いときでは差分が出るため、回収を狙うなら淫乱度の管理が重要になる。
淫乱度は街での対人Hイベントの進行にも関わる。淫乱度が一定以上になっていると、街中で人間相手のエロイベントが発生するようになる。中でも評価が高いのが酒場の調教イベントで、酒癖の悪いアルマが泥酔させられたところから始まり、徐々に逆らう気をなくして自ら調教されに行く過程が段階的に描かれ、相手のNPCごとに個別エンドまで用意されている。この酒場イベントは本作の対人Hの目玉と言っていい。
注意したいのが淫乱度の上がりすぎだ。淫乱度が高くなると戦闘に支障をきたすため、メインシナリオを早めに片付けたい場合は、淫乱度を後半まで上げきらず調整しながら進めるのが無難になる。逆に対人Hやバッドエンド系のイベントをじっくり回収したい場合は、淫乱度を意図的に高めてから街を回るとよい。淫乱値を高めて街イベントを進めると、自ら堕ちていく展開やバッドエンドにたどり着くこともある。
エロの構成は戦闘中のエロ・イベントのエロ・敗北時のエロの3種類に大別され、配分としては戦闘中のエロに最も力が入っている。ほぼ全ての敵に戦闘中のH攻撃が2種類ずつ用意されており、敵は触手と人間がメイン。触手+催眠のシチュエーションが軸で、母乳・出産・淫紋といった要素も少量ながら含まれている。バッドステータスを付与してくるH攻撃も豊富で、何度も食らうと厄介だが、その分シーンのバリエーションは広い。
ギャラリー全解放とつまずきやすい点
回収面で最初に知っておくべきは、ギャラリー(回想部屋)はクリアするまで解放されないという点だ。本編クリア後に回想を全解放できるため、プレイ中に無理してすべてのHシーンを回収する必要はない。淫乱度が高くないと発生しない戦闘Hなどもあるが、これらも含めてクリア後に一括で開放されるので、シナリオを優先して進めても取りこぼしの心配はない。逆に言えば、解放のためだけに淫乱度を無理に上げる必要はないということでもある。
進行上つまずきやすいポイントをいくつか挙げておく。
- 街の構造がやや複雑で、序盤は道に迷いやすい。ショップや依頼NPCの位置を早めに把握しておくと、街での用事をまとめて片付けられる
- カメラがやや寄り気味で、マップは付いているものの全体像を把握しづらく、敵シンボルに不意に遭遇しやすい。フィールドではマップを確認しつつ慎重に進むとよい
- ダンジョンは長めな造りで、クリアすると入り口へのショートカットが発生する。途中で引き返すより一度の侵入でクリアまで持っていく方が効率的なので、入る前に回復アイテムと装備を整えておく
- サブクエスト的なNPC依頼もあるが、進行はメインに集中しても問題なく、無理に追わなくてもクリアには支障がない
- 体験版のセーブデータは製品版に引き継げない。体験版で気に入って購入する場合も、製品版は最初からのスタートになる点に留意する
ラスボス戦は通常クリアの場合アルマが犯されることはなく、ラスボス専用の敗北ENDが別途用意されている。集大成のハード責めを期待するなら、あえて敗北ルートを試すのも一つの楽しみ方になる。
補足
和菓子日和の戦闘H主軸RPGとして、本作は前作「ミレイユと幻惑の森のアムリタ」に登場したキャラクターであるアルマを主人公に昇格させた一本という位置づけになる。前作で問題視されたH技からの脱出不能(ループ)が「諦める」選択肢で対策され、衣装破損をアイテムで意図的に行えるようになるなど、シリーズとして遊びやすさが着実に改善されている。前作未プレイでも作中の図書館でアルマの設定が読めるよう配慮されており、新規でも問題なく入れる。なお、アルマはかわいいケモ耳を持つが獣人ではないという設定があり、耳はあっても尻尾はない点はケモナー視点では好みが分かれるかもしれない。
戦闘エロは1シーンが比較的長尺で、ねちっこく責められる演出とカットインによる豊富な表情差分が組み合わさる。事後に倒れ込んで動けない描写まで丁寧に作られており、強気でダウナーなアルマが快楽に屈していくギャップが本作の見どころになっている。音声も付いており、キャラクターによく合っているという反応が多い。価格は¥1,430に設定されている。気軽に短時間で済ませる抜きゲーというより、じっくり腰を据えて戦闘とエロの両方を味わうタイプの作品なので、時間が取れるときに向き合うのが向いている。後続作「エリーゼと恍惚のマリオネット」へと続くサークルの作風を確かめる入り口としても押さえておきたい。





